少年像
親戚から木彫の人形をいただいた。
長野県白馬村の農民美術家・松澤登美雄さんの作品だ。
不便さがまだあった昭和をモチーフにしたもので展覧会を見た途端に
わたしの「時空の旅」に描いた学童集団児と重なり、買い求めてきたという。
包みを解いた途端に飛び出してきたあどけない少年像はまぎれもなくあの頃のわたしだ。
グローブとボールをもつ小倉(生地)の学生服姿、雑嚢を肩にズック靴のわたしを見て、ほのぼのとした郷愁とともに涙があふれ出した。
さっそく時空の旅の子どもたちと会わせて写真に納めた。
「時空の旅」展会場でたくさんの方々が流した涙は、わたしの絵の中で昔の自分と出会ったからなんだと再認識した。
「時空の旅ーそして戦後」展も早く開き、みなさんの感動をもう一度会場いっぱいにしたい。
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