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新刊本 [作品]

同じ年仲間の直木賞作家・難波利三さんがふるさと島根県の石見(いわみ)を舞台にした小説3編をまとめた「石見小説集」を山陰中央新報社から出した。
彼が第91回直木賞をとった「てんのじ村」は大阪を舞台にしたものだった。
「天を突く喇叭」(昭和50年別冊文芸春秋)、「イルティッシュ号の反乱」(昭和49年前同書)、「夏の谺」(昭和59年前同書)で初めて出されているが石見にこだわって書いたものをまとめたのがいいし、前の2編は直木賞候補にもなったもので迫力があるし、あとのは直木賞受賞後の第1作だけに意欲的だ。
 「天・・・」は、モデルが彼の父親で、喇叭手として東条英機の部下として働く話だ。
 久しぶりに若い頃の難波さんと出会った。
難波石見本.jpg

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