SSブログ

江戸絵画 [展覧会]

思い立って京都へ里帰りして来た展覧会に行った
アメリカの眼科医カート・ギッターさんのコレクションで、かれが集めた江戸時代のものが並んでいた
アカデミックな狩野派、土佐派はわずかで俵屋宗達、伊藤若冲、与謝蕪村、池大雅、谷文晁、酒井抱一らのものが並んでいた。
ギッターさんは、日本語を習わずその感性だけで選んだもので、新鮮と感じたシンプルな墨絵が目立った
とりわけ禅僧の手になる楽しいものがあって大いに楽しませてもらった。
町を歩くとこの展のためのポスターに使われている若沖のこの達磨図の存在感はどうだ。
若沖には繊細なのもあるが気迫を込めたこの絵のタッチは凄い。だるま3.jpg
だがこの絵全体を見るとまるで入れ歯をはずしたような達磨さんになって楽しい。
ポスターをデザインしたデザイナーの腕にも最敬礼だ。
トリミングをしてなかったらこの展覧会のイメージはまた変わったかも。だるま1.jpg
俳人蕪村の絵も大好きだが、山口素絢の鴨川納涼図の人物描写がうまい。
私が注目したひとつに、並ぶ掛け軸の表具だ江戸期の職人のセンスと技が詰まっている。
専門家以外はあまり見ないだろうがここにも是非注目してほしい
里帰りのものだからこんな機会にしか見られないのでおおいに楽しんでほしい。
コメント(0) 

コメント 0

コメントの受付は締め切りました