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さようなら西本幸雄さん [スポーツ]

 闘将・西本幸雄さんが逝かれた。
 「悲運の名将」と言われていた方だがわたしが知己を得たのは監督を引かれ
スポーツニッポン新聞の評論家になられてからだから、お会いしてもその厳しさは
感じられず好々爺の感じがした。
 が、何回かのゴルフコンペご一緒した時には負けずきらいなところがみえて
往時のことがかいま見られた。
 ゴルフが大好きになられて「なんでこんな楽しいものを早くからしていなかったん
だろう」と後悔も口にされていた。
わたしのことを気に入ってくださったのか、私的なことにもお付き合いくださって
カラオケを共にしたこともあった。
 もちろんほかに3人はどいて、お歌いにならなかったけれど充分楽しんでおられた。
 出版記念のパーティにもお越しいただき、最も苦手なご挨拶もいただいた。
  個展にもご来駕くださったし 似顔絵もたくさん描かせていただいた。西本さん個展場.jpg
 評論家の顔、企業のCM用の顔、最近では米寿のときはモデルになっていただいて
仕上がってその場でお渡しした 。「家宝にします」と言われて恐縮した。
 ゴルフを楽しんだことも数回あった。
 わたしがオーバードライブしたり、スコアがよかったりすると「なんでこんな
筆しかもっていない人に負けるんや」と、悔しがっておられた。
 午後になって、わたしが不調になったときに「ちょっと、アドバイスしても
いいですか」と断ってから「疲れてきたら、スタンスをクローズにしたらいいですよ」
と優しい気持ちで教えてくださった。
 大分の別府温泉の友人の別荘へ泊まりゴルフをしたときは自炊だった。
 朝の食事は4人で炊事をやった。
 西本さんは,テーブルに茶碗を並べたりお茶を入れたりしてくださった。
 こんなことは普段の生活では希有なことなのにとおどろいた。
 でも軍隊生活もあったから,結構楽しんでおられたのかもしれない。 
 数年前、長野県の木曽駒高原カントリークラブに一泊ゴルフにお誘いしたこたが
あった。
 なかなか旅行の機会などなかったから、列車の中でも大喜びされていてお誘いして
よかったなと心から思ったものだ。
 こんなおつきあいの中で、一度だけ雷を落とされたことがあった。
 あるゴルフ場で精算のときに若輩者のわたし生意気にもが西本さんの分を払おうとし
たときだ。
「生意気なことをするな、そんなことをするなら次回から付き合わへんぞっ」と
本気ななって叱られた。
 以後、わたしは人に負担をかけることをやめた。
 意味のない気持ちの負担を人にかけないことを心がけるようになったのは西本幸雄さん
からの教訓である。
 西本幸雄さん、いろいろありがとうございました。
 ご冥福をお祈りします。 合掌
西本さん木曽.jpg
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