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似顔絵 [歴史]

日本のまんが似顔絵で一番古いのは法隆寺の天井裏の板に書かれた工人の落書きだと読んだことがある。
きょう8月13日の新聞は、当麻寺が所蔵する国宝・当麻曼荼羅厨子(8世紀末〜9世紀初め)を’57〜’60年に解体修理した時に柱の下の板に墨の落書きがあったと報じている。
 似顔絵も描くわたしは、判りにくいが目を凝らして真似てみた。
 烏帽子のようなものをかぶった下の人物の鼻は大きくワシ鼻だ。唇は分厚く、目は大きい。
 似顔絵は特徴を誇張して描くが、そこまでの戯れ絵ではない。
 あんがい外国人かもしれないと思うが奈良時代ではなく平安時代だからね。
 それにしても達者な腕前だ。耳の下のあごの線もそうだが、上の絵の結んだ口の立体感、ほほから下に消えてまたあごにかけて出てくる線は、土佐の絵金の絵を見たときもその鋭さを感じたがこの絵の作者もしっかり描ける人ではなかったか。落書きというには筆に遊びがないとおもった。当麻寺.jpg
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